the method of the pretrial anxiety

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2025/5/31

試合前の緊張をほぐす方法(Youtube専門家対談企画スポーツ心理学与太話の第五十回目)

・試合本番ではなく、試合前や前日から緊張を感じて眠れない人が結構いる。 ・心理学では、プレーする本番の環境をイメージトレーニングすることが有効! ・試合形式に慣れることと、試合でやることをリスト化して準備することが緊張をほぐすのに役立つ! 現場の専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、パーソナルトレーナーでスポーツ選手も指導される前田さんとスポーツ心理学についてお話します。 今回のトピックは、「試合の緊張をほぐす方法」です! スポーツ選手なら必ず参加する試合。 練習 ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2025/5/30

仕事成績が高い優秀な営業人材を育成する時に気をつけるべき2つの能力

・営業人材の育成に困っています。 ・なかなか優秀な営業マンが育ちません。 ・営業人材育成の方法を教えてください。 営業の心理学を発信していると、優秀な営業マンの育成に困っている方が多いと気づきました。 自分と同じか、それ以上に営業ができる若手の人材育成は、企業の喫緊の課題です。 営業が育成できなければ、いくら優れた製品やサービスを作っても売上は立ちません。 そこで、今回は、優れた営業マンの特徴を5つ上げ、営業人材育成の場面でどの能力を育成すれば、仕事パフォーマンスが上がるのか? その心理学の研究を紹介しま ...

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three refresh method

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2025/5/19

仕事の成果を上げる3つのリフレッシュ方法

・仕事の休憩時間でなかなかリフレッシュできない。 ・家で休んでもなかなか仕事の疲れがリフレッシュできない。 ・頭をスッキリさせる有効なリフレッシュ方法はないか? そんなお悩みを持つ現代のビジネスマンは多いです。 今回は、心理学の論文をもとに頭をスッキリさせるのに有効なリフレッシュ方法を3つ紹介します! お仕事を頑張る人や仕事に疲れている人は必見です! ぜひご覧ください↓ セミナーや講演・研修、執筆などのご依頼も承っております! 少しでも興味がある方やご相談したい方は下記のメールアドレスにお気軽にご連絡くだ ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

レジリエンスの意味とは?心理学論文をもとに日常でどう役立つかを解説

・レジリエンスってよく聞くけど何なの?

・レジリエンスが高いとどうなるの?

・レジリエンスは日常生活に役立つの?

最近よく耳にする言葉で上位に位置するレジリエンス

しかし、その意味や定義をよく知っている人は少ないのではないでしょうか?

会社の研修やセミナーで、「○○レジリエンス」や「レジリエンスを高めましょう」と言われるけどいまいちピンときていない

そんな方向けに、本記事ではレジリエンスを心理学論文をもとにして簡単に解説します。

そして、レジリエンスがどう日常に役立つかに焦点を置いて、レジリエンスの理解を深めてくださいね。

本記事では以下のことが学べます。

1. レジリエンスとは何か?その定義と意味

2. レジリエンスが高いとどんなお得なことがあるのか?

3. 日常生活でレジリエンスがどう役に立つのか?

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①レジリエンスとは何か?その定義と意味

レジリエンスは最近注目の的ですが、意外と古くから研究はされています

現在、「しろくま心理学の」Youtubeでもレジリエンス関係の収録をしていますが(後日公開)、正確に理解すれば、日常生活で楽に生きやすくなります。

では、そもそもレジリエンスとはどういう意味か?

その定義を後日公開予定のYoutubeのスライドから持ってきました。

definition of resilience

まず最初に、レジリエンスのイメージですが、小島よしおさんの芸が近いです。

あぁ~へたこいた」(落ち込む)→「(音楽が鳴って飛び上がる)」(立ち直り)→「そんなの関係ねぇ」(へこたれにくくなる)

これら三つの要素と流れが完璧にレジリエンスに相当します

つまり、レジリエンスの意味や定義とは、簡単に言えば、逆境や困難から立ち直って適応したり、適応して強くなってへこたれにくくなったりすることを基本的には意味します。

図の定義のように、「適応するプロセス」と「心理的資源(いわゆる余裕がある状態)やネガティブな影響から守る心の動き」の二つの意味合いがあるのです。

世間では「回復力」みたいな言葉で言われますが、「一旦落ち込んでそこから這い上がって適応する」までがレジリエンスの流れなので、単に回復力のみを意味するわけではありません

実は、小島よしおさん様様なんです笑

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②レジリエンスが高いとどうなるのか?

では、レジリエンスがあると日常生活でどのように役に立つのでしょうか?

Tugadeら(2004)の研究では、実験参加者に「この後スピーチをしてもらいます」と言われて、不安をかき立てられます

この時に、心拍数などの生理的な指標を測ったり、質問紙調査を行って、レジリエンスの効果を確かめています。

すると結果は、

1) 不安をかき立てられても、レジリエンスが高いとすぐに理的指標が正常に戻りやすい
要は落ち着きやすくなる。

2) レジリエンスが高い人は、不安をかき立てられても興味関心が湧いたりなど、その状況を楽しめる傾向がある。

この二つの結果を得ました。

つまり、レジリエンスが高い人は、日常のネガティブなことに楽観的になったり、うまく対処してしんどくなりにくくなります

レジリエンスは意外と私たちの体と心を守ってくれる大切な概念なのです。

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③レジリエンスはどう日常生活に関わるのか?

他にレジリエンスが高いとネガティブ感情に苦しめられることが少なくなり、楽に過ごせるようになります。

それを示したのが、Ongら(2006)の研究です。

彼らは約50人の実験参加者に一か月間日記をつけさせて、日常の感情の上がり下がりを記録させます。

その日記調査とレジリエンスの関係を調べています。

すると結果は以下の図になりました。

effect of resilience 1

この図の縦軸は、ネガティブ感情の高さで、上に行くほどネガティブ感情が高いことを示します。

横軸の左側が日々のポジティブ感情が低い人場合で、右側が日々のポジティブ感情が高い場合です。

傍線がレジリエンスが低い人で、点線がレジリエンスが高い人です。

すると図からわかることは、

1) レジリエンスが高い人は、ポジティブ感情に関わらず、ネガティブ感情は安定しています。

2) レジリエンスが低い人は、ポジティブ感情の高低で、ネガティブ感情が激しく揺れます
特に、ポジティブ感情が低い場合、レジリエンスが高い人よりもネガティブ感情は高くなります

この図は、日々のストレス度合いが高い人の場合の図です。

ストレス度合いが高いと、レジリエンスの高さでネガティブ感情の高さが変わりうるのです。

effect of resilience 2

この図は先ほどと見方は同じですが、日々のストレスが低い人の場合の図です。

すると一目瞭然ですが、レジリエンスが低い人は高い人よりもネガティブ感情が高くなっています

やはり、レジリエンスは日常生活を穏やかに過ごすために必要なのです。

また、Cohn(2009)の研究では、レジリエンスが生活満足度に直接影響することを示しています。

早速彼らの研究結果が下の図になります。

impact of resilienec on life satisfaction

縦軸が生活満足度を表し、上に行くほど生活満足度が高いです。

横軸は、レジリエンスの高さを示し、右に行くほどレジリエンスが高い人です。

すると、レジリエンスが高まるにつれて、生活満足度は上がっていっています

レジリエンスが高いと、ストレスやネガティブ感情に左右されにくく、生活満足度も高い傾向にあります。

なので、レジリエンスが高いと日常生活が感情に流されず、楽に過ごせるのかもしれません。

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④まとめ

以上より、レジリエンスの意味と日常生活でどう役に立つかを解説しました。

まとめると以下のようになります。

  • レジリエンスの定義は、簡単に言うと、①逆境や困難に対処し適応する過程②心に余裕をもたらし、ストレス源などネガティブなことから身を守るものの二つの意味合いがある。
  • レジリエンスが高いと、不安な状況でも早く感情が平常に戻りやすく、その不安状況を楽しめる心境になりやすい。
  • レジリエンスが高いと、ストレスやネガティブ感情に左右されにくく、生活満足度も高い傾向にある。

レジリエンスは、意外と説明しづらいですが、このように見てくると日常でも経験があるなじみの心理学用語です。

レジリエンスで重要なのは、マイナスな状況からプラスの状況にいかに持っていけるかであり、それができると人生も楽になり、楽しくなります

しろくま心理学の動画では、スポーツ心理学の文脈でレジリエンスについて深く解説するつもりです。

ぜひ下記リンクからチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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参考文献

Cohnら(2009). Happiness Unpacked: Positive Emotions Increase Life Satisfaction by Building Resilience. Emotion, 9(3):361–368.

Ongら(2006). Psychological resilience, positive emotions, and successful adaptation to stress in later life. Journal of Personality and Social Psychology, 91(4):730-49.

Tugadeら(2004). Psychological Resilience and Positive Emotional Granularity: Examining the Benefits of Positive Emotions on Coping and Health. journal of Personaloty, 72(6):1161–1190.

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