older adults sleep problems

心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2026/10/19

高齢者が悩む睡眠問題の原因とは?睡眠時間は十分なのに疲れが残るのはなぜ?

睡眠は若者だけの悩みではありません。 高齢者でも睡眠に悩む人はそれなりに多いと心理学の研究では示されています。 例えば、高齢者が日中に眠くなったり、年をとるごとに朝早くに目が覚めたり、朝起きても疲れが残ったりします。 若者でも同様の悩みはありますが、高齢者の場合、睡眠が健康問題に関わります。 では、そもそもなぜ高齢者は睡眠に悩むのでしょうか? その原因とは何でしょうか? 実は、高齢者の睡眠問題は、高齢者の脳にまで影響するとも最近では言われています。 実際の心理学と脳の研究を紹介しながら、高齢者の睡眠の改善 ...

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adolescents sleep and tiredness and sleepiness

心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2026/10/11

中高生が日中に眠気や疲れを感じる原因とは?その心理学的対策とは?

大人でも朝が苦手な人が多い中、中学生や高校生などの思春期の子どもは、ホルモンバランスの関係もあり、朝がなかなか起きられない子が多いです。 学校や部活は朝からあるので、朝が苦手でもどうしても起きないといけない。 授業中も眠たくなります。 朝起きた時に疲れを感じず、スッキリ起きれたらいいのにと思うことはよくあります。 では、そのようになる原因とはなんでしょうか? また、朝の起きた時の疲れや日中の眠気を防ぐ手段はあるのでしょうか? 今回は、心理学の研究を参考に、中高生の睡眠の問題の原因と解決法をお伝えします。 ...

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three active listening process, sales understanding, and speech rate

YouTube動画/Movies

2026/10/4

傾聴の3つのプロセスと営業に大事な理解と話す割合(YouTube専門家対談企画営業の心理学の第40回目)

と営業のプロの伊藤さんはおっしゃいます。 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業のヒアリング」です。 一般的に、ヒアリングは、お客様の声を聞き、その声からニーズを拾って、ニーズに合わせた提案をするために必要です。 しかし、単にお客様の愚痴を聞いたり、お客様と雑談したりすることと営業のヒアリングは違う! では、営業マンがやるべきヒアリングとは何か? ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 経済学・経営学/Economics・Marketing 記事/Article

幸せと仕事と生産性:仕事満足度を下げる原因とは?

・幸せな人ほど仕事の生産性が高い!

・幸せな人ほど仕事満足度が高いが、一体何が満足度を下げるのか?

・同僚との給料の比較など、お金の不平等が分かると仕事満足度も下がる⁉

仕事は人生の幸せのために行いますが、幸せな人は仕事ができることが多い気がします。

幸せで仕事ができて、仕事に満足し、より仕事の生産性が上がる正の循環が生まれます。

しかし、その正のループを妨げる要因も心理学では特定されつつあります。

それが、給料や賃金など、お金の不平等です。

「同僚や同年齢の人とお金の比較はしない方がいい」

とよく言われます。

それはなぜでしょうか?

その答えも心理学は示唆しています。

人生を前向きに過ごす方法を、お金と仕事の関係性を示した心理学のエビデンスを紹介しながらお伝えします。

本記事では以下のことが学べます。

1. 幸せな感情(ポジティブ感情)が仕事の生産性を上げる!

2. 仕事や生活満足度を阻害する要因とは?

3. 仕事満足度と幸福度を高める具体的な方法とは?

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①幸せ(ポジティブ感情)は、仕事の生産性を高める可能性がある!

幸せとお金の関係性を示す研究はたくさんありますが、逆に、幸せであると仕事が充実したり、仕事ができるようになったりするのか?

実は、幸せやポジティブ感情が仕事などの生産性を上げる可能性を示した研究があります。

それが、Ozwaldらが2015年に発表した研究です。

彼らは、幸せ感情を広い意味でポジティブ感情として、ポジティブ感情を抱いた人が計算課題でどれくらい正確にたくさん正解できるかを実験で示しました。

実験では、三つの群が用意されています。

一つ目は、ポジティブ感情群で、コメディ映画を見せた後に、計算課題をさせます。

二つ目は、コントロール群で、実験者の指示は同じですが、映画は見せません。すぐに計算課題をさせます。

三つ目は、プラセボ群で、ポジティブ感情が起きないニュートラルな映画を見せて計算課題をさせます。

この三つの群を用意し、幸せやポジティブ感情が仕事で必要不可欠な計算力に影響するかを見ています。

結果は以下の図のようになりました。

happiness and positive emotion influence on productivity

縦軸は計算課題の成績です。上に行くほど成績が良いことを示します。

横軸は群で、左がコントロール群、真ん中がポジティブ群、右がプラセボ群です。

すると、真ん中のポジティブ群が突出して計算課題の成績が高くなりました。

このことから、仕事で必要な計算力が幸せ(ポジティブ感情)によって上がる可能性があることが示唆されます。

そもそも幸せであれば仕事ができる可能性はありますが、ポジティブ感情を音楽などで起こして、幸せ感を抱くだけでも仕事の生産性は上がる可能性はあります。

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②幸せによる仕事の生産性や仕事満足度を下げる要因とは?

先ほどの研究のように、幸せを感じると仕事の生産性は上がる可能性があります。

また、そのことで仕事満足度も上がるかもしれません。

しかし、この幸せによる仕事満足度へのプラスの効果を下げうる要因があります。

それを調べたのが、Clark & Ozwald(1996)です。

彼らは、5000人以上ものイギリス人の収入と仕事満足度を調べました。

仕事満足度は、「収入や上司との関係性などを含めた7項目でどれくらい満足しているか?」にそれぞれ答えさせることで調べています。

この仕事満足度と収入との関係を調べると、仕事満足と収入にはU字型の関係性があることに気づきました。

income and job satisfaction

※論文の数値をもとに心理のしろくまが図を作成

この図から、確かに収入が多い(5に近い)人たちは、仕事満足度が高いです。

しかし、順位が低い(1に近い)人たちは、中間の収入の人たちよりも仕事満足度が高いです。

このように、なぜ下の順位の人たちは仕事満足度が高いのかをさらに詳しく調べています。

その一つの要因が「相対的な収入」。

つまり、周り(全体的な平均値の収入)と比べての自分の収入です。

それを計算し直してできた図が以下の図です。

comparative income and job satisfaction

※論文の数値をもとに心理のしろくまが図を作成

相対的な収入の図3を見ると、収入が高くなるにつれて仕事満足度は高くなります。

このように、収入の多さそれ自体ではなく、相対的な(周りと比べた)自分の収入が仕事満足度に影響しうるのです。

この研究に似たもので、Cardら(2012)の研究があります。

彼らは、絶対的な収入ではなく、同年代の人や同じ職種の同業他社の人の収入など周りと比べることで仕事満足度が下がることを示しました。

具体的には、自分の収入だけを知る人の満足度と収入の比較サイトを見てしまった人の満足度の違いを調べています。

後者の収入の比較サイトを見てしまった人ほど、仕事満足度が下がる傾向でした。

このように、収入は仕事満足度や幸せと関係します。

しかし、大事なのは周りと収入を比べること(相対的な収入を知ること)が幸せや仕事満足度にマイナスは影響を与えることです。

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③まとめ

以上より、幸せと収入との関係をまとめると以下のようになります。

  • 幸せ感情やポジティブ感情を抱くと仕事の生産性が高くなる。
  • 幸せ感情やポジティブ感情を抱く人ほど、仕事満足度も高い可能性がある。
  • 収入それ自体の値(絶対値)は、仕事満足度と必ず比例しない。
  • 周りと比べた収入(相対的な収入)の方が、仕事満足度と関係しうる。
  • 他人の収入を知って相対的な収入を知ると、仕事満足度が下がる可能性がある。

幸せの阻害要因は、他人と比べることだと言えそうです。

幸せを感じたのなら、他人と比べずに仕事に集中すれば良いと思います。

それが仕事の成果を上げる近道であり、他人と比べて自分の生産性を下げないための予防法でもあります。

仕事でも「今ここに集中」がベストかもしれません。

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参考文献

Andrew E. Clark & Andrew J. Oswald.(1996). Satisfaction and comparison income. Journal of Public Economics, 61(3), 359-38.

Card, David, Alexandre Mas, Enrico Moretti, and Emmanuel Saez. (2012). Inequality at Work: The Effect of Peer Salaries on Job Satisfaction. American Economic Review,102 (6), 2981–3003.

Ozwaldら(2015). Happiness and Productivity. Journal of Labor Economics, 33(4), 789-822.

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