失敗から立ち直るレジリエンス

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2025/1/16

【心理学の研究】実践的にレジリエンスを身につけられる2つの方法(Youtube専門家対談企画スポーツ心理学与太話の第三十九回目)

・負けや逆境からはい上がるナニクソ精神は金メダリストにもあった⁉ ・レジリエンスを身につける多くの方法の中で厳選した2つを紹介! ・キーワードは、「認知行動療法」と「マインドフルネス」 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYoutube専門家対談企画。 今回は、パーソナルトレーナーでスポーツ選手も指導される前田さんとスポーツ心理学についてお話します。 今回のトピックは、「レジリエンスを身につける方法」 普段よく耳にする「レジリエンス」。 それって何なのかを前回紹介しました。 ...

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赤ちゃんの語彙力が上がるコツ:集中力が高い赤ちゃんは語彙力も豊富⁉

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2025/1/14

【保育士直伝】子どもの集中力を上げる三つの方法(Youtube専門家対談企画子育ての心理学の第三十四回目)

・子どもの集中力を上げるには、親のエゴを無理強いしないこと! ・子どもの集中力を上げるには、子どもの好奇心に沿った行動を見守ること! ・子どもの集中力を上げるには、子どもにポジティブなフィードバックを与えること! 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYoutube専門家対談企画。 今回は、保育歴7年で「親子の愛情構築専門家」保育士ライターのゆうさんと子育ての心理学についてお話します。 トピックは、「赤ちゃんの言葉の語彙力」です。 赤ちゃんの語彙力の心理学シリーズの第三弾として「集中力の高い ...

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営業の心理学

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2025/1/12

営業歴が長くてもアポは取れない⁉専門家が絶賛する取れる営業のやり方とは?(Youtube専門家対談企画営業の心理学の第二回目)

・昔の調査では、営業歴が長くても、素人と成績は変わらない可能性がある。 ・営業の専門家でも、営業人材育成には付きっきりで、最低半年はかかる! ・平均よりも営業成績を上げるには、何度も試行錯誤して良いものを抽出していくプロセスが必要。 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYoutube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業の『質か量か問題』答えは質かもね!」 普段のビジネスでもよく議題にあがる「質 ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

ネガティブな情報を偏向報道するメディアの心理学

・なぜ新聞社によって報道される内容が違うのだろう?

・なんでネガティブな情報ばかりが報道されるのだろう?

・フェイクニュースではなく正しい報道はありえるのか?

誰もが必ず目にする情報源。

それは、ニュースです。

政治・経済・スポーツ・エンターテイメント。

様々な情報を耳にしますが、私たちが触れる情報にはどのような内容が多いだろうか?

誰かが受賞したりや偉業を讃えたりするポジティブなニュースもありますが、やっぱり汚職事件や不正疑惑などのネガティブな情報が多いのではないだろうか?

直感的になんとなくそう思えるのですが、本当にそうなのだろうか?

なぜネガティブな情報が多いのでしょうか?

本記事では、これらのメディアの偏向報道にまつわる疑問について考えます。

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①報道はネガティブな情報が偏向して発信されている

テレビや新聞、webなどの媒体で目にするメディアの報道内容には直感的にネガティブなものが多いと思われます。

そのことについて真正面から取り組んだのが、Soroka(2006)です。

Soroka(2006)は、メディアの報道内容をポジティブなものとネガティブなものに分けて時系列分析を行いました。

Soroka(2006)は、インフレや雇用率の減少など経済指標がマイナスになるような内容ネガティブなものとし、経済指標がプラスになる情報ポジティブな内容としました。

ネガティブな内容とポジティブな内容の多さを時系列で並べたものが下の図です。

この図では、実線がネガティブな情報の多さで、破線がポジティブな情報の多さを示しています。

図から、明らかにポジティブな情報よりもネガティブな情報が多く発信されていることが分かります。

Soroka(2006)は、読者の反応もネガティブなものが多いことも同論文で示しており、メディアの報道は、ネガティブ情報へと偏向していることが明確になりました。

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②人間はネガティブな情報により反応する

では、Soroka(2006)の研究で明らかになったように、ネガティブな情報が偏向して発信されている状況で、読者である我々はどのような反応を示すのか?

Soroka(2006)では、報道内容と同様にネガティブな反応をすることが示されましたが、なぜネガティブな報道へと惹きつけられてしまうのだろうか?

その問題に心理学的に取り組んだのが、Soroka et al. (2019)です。

ちなみに、先ほどと同一人物のようです。

Soroka(2019)では、皮膚の汗などを測定して、ある情報に接した時の人間の生理的反応に注目した。

すると情報内容によって以下の図の結果になりました。

つまり、ポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が、より反応が大きいという結果です。

Soroka(2019)は、このネガティブ情報への偏向「ネガティブ・バイアス」と呼んでいますが、私の個人的意見を言えば、そこまで主張するのは難しいと思います。

この研究では、単に発汗量などの生理指標がネガティブ情報の場合大きくなるだけであり、ネガティブな情報を優先していることを示しているわけではないからです。

ただし、生理指標でネガティブな情報への反応が高いことは示唆的です。

ネガティブ情報を優先するまではいきませんが、ネガティブ情報により注意を集中する可能性があり、人間のネガティブ情報への姿勢が明らかになったからです。

これらの研究に対して、

なぜ人間はネガティブ情報に敏感に反応するのか?

なぜネガティブ情報を発信する傾向があるのか?

という疑問が湧きます。

この疑問に答えられる研究はまだありませんが、仮説として、進化論上ポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が生命に関わることが多いからということが考えられます。

自分の生命の危機を知らせるネガティブ情報に関心や注意が高まる方がより生存の可能性が高まります。

まだ仮説の段階ですが、ネガティブ情報への偏向は我々の生命にとって重要な役割を果たしているのかもしれません。

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参考文献

Soroka(2006). Good News and Bad News: Asymmetric Responses to Economic Information. The Journal of Politics, 68(2), 372-385.

Soroka et al. (2019). Cross-national evidence of a negativity bias in psychological reaction to news. PNAS, 116(38), 18888-18892.

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