paternal child rearing participation

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2025/8/13

【心理学】父親の理想的な子育て参加の仕方とは?

・父親の育休制度が整ってきている。 ・夫が子育てをすると逆に妻に怒られる。 ・子育てで父親は何をすれば良いのか? 企業での育休制度が整ってきて、子育てをする父親も増加。 しかし、せっかく子育てしたのに、妻に怒られる夫は多いのではないでしょうか? 実は心理学でも、母親と父親の役割が異なることは示されています。 今回は心理学のエビデンスをもとに、父親の育児参加の理想の方法をお伝えします。 ぜひ下記動画をご覧ください↓ スポンサーリンク

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fostering and hindering factors of sales trainign

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2025/8/10

【心理学】営業の育成を妨げる要因と正しい育成方法(YouTube専門家対談企画営業の心理学の第十六回目)

・その場限りの短期的な売上を取りに行く営業が、育成の妨げになる! ・心理学の研究で言われている、営業の育成法ベスト3! ・ロープレは効果がない それなら現場に同行させろ! 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業の育成」についてです。 営業マンの育成は企業の喫緊の課題です。死活問題にすらなります! しかし、優秀な営業マンを中途採用するにはハードルが ...

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baby birth impacts on marital quality

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2025/8/6

【心理学】子どもが生まれると夫婦の性格が変わる!?

・子どもが生まれることで夫が真面目になった! ・子どもが生まれてから、妻が構ってくれなくなった。 ・子どもが生まれてから仲が悪くなった。 など、子どもが生まれることは結婚生活の大きなイベントです。 しかし、子どもが生まれることによって、今までの結婚生活が変わることを経験されたご夫婦は多いのではないでしょうか? 実は、心理学では子どもが生まれて親になると、夫婦の性格が変わると言われています。 どう変わるのか? どのような心構えをすればいいのか? 心理学のエビデンスをもとに、子どもが結婚生活にどう影響するのか ...

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経済学・経営学/Economics・Marketing 記事/Article

正社員になる前に知っておくべき仕事探しの3つの事実

・自分に合ってる仕事をどうやって見つけらばいいのだろう?

・仕事探しはどこを基準にすればいいのだろう?

・仕事探し成功の秘訣とは?

衝撃の事実:職の遺産?!

上図は、親の職業レベルとその子供の職業レベルの関係を表した図です(Hout, 2018)。

この図の通り、統計的に有意な関連性があることが示されています。

つまり、親が就く職業レベルと同等のレベルの職業に子供が就きやすいという衝撃的な研究結果です。

親の職業が、子供の仕事探しに大きく影響する。

論文では、この現象を職のheritage(遺産)と呼んでいます。

少し拡大解釈すれば、稼いでる親の子も稼げる職業に就きやすいということ。

もちろん、多くの理由が考えられますが、東大の子供が東大にいく現象の仕事バージョンだといえます。

では、親の職によって子供の仕事探しが必ずしも決まるのかといえば、そうではない。

あくまでも関連性があるだけで、親の職業は、子供が仕事探しを行う上でのいくつかの要因の一つくらいなものです

ここで疑問になるのが、我々はどのような要因に基づいて仕事探しをしているのかということです。

今回は心理学と経営学の知見をもとに仕事探しについて考えます。

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仕事探しの時に何を参考にしているのか?

この疑問の助けとなるのが、Chapman, Uggerslev, Carroll, Piasentin, and Jones(2005)の研究です。

少し古い研究ですが、多くの仕事探しの要因を探した研究を総括し、メタ分析を行ったのが彼らの研究です。

(メタ分析の軽い説明は「メタ分析(meta-analysis)とは何か?心理学の論文から見るメタ分析の方法と限界!」で説明していますので、そちらも参考にしていただけると理解しやすくなります)。

①仕事を探す意志(job pursuit intentions)・・・企業へ応募したり、サイト訪問や面談をしたりする行動

②仕事をする組織への魅力(job-organization attraction)・・・仕事がある人にどれくらい魅力的か、あるいは、その企業でどれくらい働きたいか

③受諾する意志(acceptance intentions)・・・ある仕事のオファーが特定の企業から来たときにどれくらい受ける可能性があるか

④仕事選択(job choice)・・・実際に仕事のオファーを受けるかを選ぶ行動

多くの結果が同論文で示されていますが、実際に働く企業や仕事を選ぶときにこの四つの要因が関係しています。

他にもいろんな要因を含めて考察していますので、是非原著を読まれることをお勧めします。

この要因以外に、個人的におもしろいと思ったのが、企業のリクルーターが4つの要因を含めた仕事の選択に大きく関わることが示されている点です。

リクルーターの要因とは、誰がリクルーターをやるのかということではなく、

「一貫して公平な方法で正しい情報を提供するように訓練されたリクルーターであるのか」

あるいは、

「主観的に行動するリクルーターであるのか」

というどちらの行動を取るのかということです。

前者の場合、説明会でしゃべる内容はだいたい決まっています。

逆に後者の場合、説明会で自分の意見などを交えてしゃべります。

仕事探しの時にリクルーターの性格の違いによって、上記4つの行動要因が変わるのです。

それゆえ、リクルーターを見ることは、仕事探しの鉄則といえるでしょう

よく就職活動で言われていることですが、それがよく当てはまることを示しています。

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仕事探しにおいても仕事とのマッチングは大事

最後に、これらのことを考慮して、仕事探しの時に最も考慮すべきことは何か?

それは、その仕事が自分に合っているかどうかです

上図はGreenberg and Greenberg(1980)の研究結果です。

仕事が合っている人と仕事が合わないと答えている人とでは、仕事のパフォーマンスに大きな違いが現れます

仕事とのマッチングがうまくいった人の方が、パフォーマンスが高い人が多い

しかも、その仕事を始めて14ヶ月後でも同様の結果が出ています。

彼らの研究は、性や人種、学歴、経験などの項目ごとに同様の調査をしていますが、これらの要因はパフォーマンスの違いに影響しないと言います。

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まとめ

以上から、仕事に関する様々な研究を見てきました。

まとめると、仕事探しで考慮すべきことは、

①仕事探しの時の親の影響

②リクルーターの要因

③仕事とのマッチング

これら三つの要因です。

そして、これらに共通するのは、結局のところ、自分の肌に合う仕事探しをすることです

人間は遺伝や環境に影響されます。

親に近い仕事を選ぶのも、それらの影響ですし、リクルーターという組織の人間を見て企業の気質が自分の肌に合うかどうかを判断します。

そして、仕事のマッチングは言わずもがなです。

就職活動・転職活動ともに、より大きな視野で、「この業界だけ」というのではなく、いろんな業種を見て自分の可能性を広げることが良い仕事探しへとつながるのではないでしょうか。

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参考文献

Chapman. D. S., Uggerslev. K. L., Carroll. S. A., Piasentin. K. A., and KJones. D. A.(2005). Applicant Atrraction to Organizations and Job Choice: A Meta-Analytic Review of Correlates of Recruiting Outcomes. Journal of Applied Psychology, Vol. 90, No. 5, 928-944.

GreenBerg. H. M. and Greengerg. J.(1980). Job Matching for Better Sales Performance. Harbard Business Review.

Hout. M.(2018). American's occupational status reflects the status of both their parents. PNAS.

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