sleep, fatigue, and sleepiness eyecatch

心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2026/11/2

日頃の疲れや日中の眠気などの睡眠の悩みはなぜ起きる?

睡眠は体だけではなく、心の回復も担っています。 睡眠を良く取れた日はそれだけで、心も軽くすっきりとしてハツラツな気分でお仕事ができます。 しかし、現代の大人は、日中に疲れを感じたり、眠気をもよおすという悩みが多いことが知られています。 最近では、睡眠外来が増えてきていますが、お金をかけず自分で睡眠に関係する問題を解決したい。 そんな人のために、心理学の研究は進んでいます。 では、大人が日中の疲れや眠気などの睡眠の問題に悩まされる原因は何か? それを実際のエビデンスをもとにお話します。 本記事では以下のこと ...

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sales hearing is not counseling

YouTube動画/Movies

2026/10/25

営業はカウンセリングではない!信頼される営業が話す割合は5割!?(YouTube専門家対談企画営業の心理学第41回目)

と営業のプロの伊藤さんはおっしゃいます。 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業のヒアリング」です。 一般的に、ヒアリングは、お客様の声を聞き、その声からニーズを拾って、ニーズに合わせた提案をするために必要です。 しかし、単にお客様の愚痴を聞いたり、お客様と雑談したりすることと営業のヒアリングは違う! では、営業マンがやるべきヒアリングとは何か? ...

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older adults sleep problems

心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2026/10/19

高齢者が悩む睡眠問題の原因とは?睡眠時間は十分なのに疲れが残るのはなぜ?

睡眠は若者だけの悩みではありません。 高齢者でも睡眠に悩む人はそれなりに多いと心理学の研究では示されています。 例えば、高齢者が日中に眠くなったり、年をとるごとに朝早くに目が覚めたり、朝起きても疲れが残ったりします。 若者でも同様の悩みはありますが、高齢者の場合、睡眠が健康問題に関わります。 では、そもそもなぜ高齢者は睡眠に悩むのでしょうか? その原因とは何でしょうか? 実は、高齢者の睡眠問題は、高齢者の脳にまで影響するとも最近では言われています。 実際の心理学と脳の研究を紹介しながら、高齢者の睡眠の改善 ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

日頃の疲れや日中の眠気などの睡眠の悩みはなぜ起きる?

・日中の疲れや眠気で悩んでいます。

・大人の睡眠の悩みはなぜ起きるのか?

・心理学的に睡眠の悩みを解決する方法はあるのか?

睡眠は体だけではなく、心の回復も担っています。

睡眠を良く取れた日はそれだけで、心も軽くすっきりとしてハツラツな気分でお仕事ができます。

しかし、現代の大人は、日中に疲れを感じたり、眠気をもよおすという悩みが多いことが知られています。

最近では、睡眠外来が増えてきていますが、お金をかけず自分で睡眠に関係する問題を解決したい。

そんな人のために、心理学の研究は進んでいます。

では、大人が日中の疲れや眠気などの睡眠の問題に悩まされる原因は何か?

それを実際のエビデンスをもとにお話します。

本記事では以下のことが学べます。

1. 日中の疲れや眠気は関係すること

2. 日中の疲れや眠気は病気とも関わること

3. 日中の疲れや眠気の原因候補とは何か?

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①日中の疲れや眠気はなぜ起きる? 日中の疲れと眠気の関係も解明されつつある!

朝起きてもスッキリせず、疲れが残っていると感じる大人は多いです。

また、寝たつもりなのに、お仕事中に眠気を感じる大人も多いです。

では、日中の疲れや眠気はなぜ起きるのでしょうか?

それを調べたAkerstedtらの2014年の研究は、日中の疲れと眠気との関係も突き止めています。

彼らは健常な大人50名を対象に、一か月半ほど睡眠のデータと日記調査を行い、日中の疲れと眠気という睡眠問題の原因究明をしました。

まず主な結果として以下の図が示されています。

the relationship between sleepiness and fatigue

これら4つの単純な図は、縦軸と横軸との指標の関係性を表します。

Fatigueは日中の疲れ、Illnessは病気、Sleepinessは日中の眠気をそれぞれ示します。

すると分かることは以下の点です。

・日中の疲れは睡眠の質が高い人ほど感じにくい(左上)

・日中の疲れは精神疾患などの病気と関係する(右上)

・日中に疲れがある人ほど、日中に眠気を感じやすい(右下)

このように日中の疲れや眠気は睡眠と関連し、日中の疲れと眠気自体も相互に関係するのです。

さらにこの研究では続きがあり、日中の疲れに影響する原因も探っています。

その結果をまとめると

・トータルの睡眠時間が長く、睡眠の質が良い人ほど、日中に疲れは感じにくい

・ストレスや病気がある人ほど、日中に疲れを感じやすい

・「自分は健康だ」と思う主観的な健康度が高い人ほど、日中の疲れは少ない

このように、日中の疲れを解消するには、「トータルの睡眠時間」「睡眠の質」「主観的健康度」が大事だと思われます。

睡眠の質を改善させるのに、まずは睡眠時間の確保が先決だと思います。

日中に疲れがたまりやすい人は、寝る時間を普段より多くとるのも手だと思います。

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②日中の眠気改善には、働いていない余白の時間だ大事!

では、日中の疲れではなく、眠気改善にはどうすればいいのでしょうか?

それを研究したのが、Kuboら(2018)です。

彼らは、先ほどの研究と同様に、一か月間にわたって50名以上の大人を対象に睡眠調査を行いました。

その結果が以下の図です。

among sleep duration, carryover fatigue, and psychological detachment

この図は、縦軸が上に書かれている項目の強さを示し、横軸が仕事以外の余白の時間を示します。

統計的に有意な関係性があるのが、Sleep duration(睡眠時間)、Carryover fatigue(疲れの持ちこし)、Psychological detachment(心理的に仕事を忘れられている状態)の三つです。

平均的に、日本人の仕事以外の余白の時間は少ないと言われていますが、仕事以外の時間の余白が多い人ほど、睡眠時間も長くなり、疲れの持ちこしがなく、心理的に仕事のことを忘れられる状態になりやすいです。

ちなみに、日本人の余白の時間は、54%以上の人が11時間以下と少ないです。

最近では、残業規制などが話題ですが、余白時間の確保は大人が日中に疲れや眠気を感じずに働けるようになる条件の一つと思われます。

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③まとめ

以上より、日中の疲れと眠気という睡眠問題について心理学の研究を見てきました。

まとめると以下のようになります。

  • 日中の疲れや眠気は、相互に関係する。
  • 日中の疲れは、睡眠時間が長く、睡眠の質が高く、主観的な健康度が高い人ほど少ない。
  • 日中の疲れや眠気は、仕事以外の余白時間の長さと関係する。
  • 特に、余白時間が長い人ほど、睡眠時間が長く、日中の疲れの持ちこしが少なく、仕事から解放されたスッキリした気分になりやすい。

とにかく、大人の日中の疲れと眠気の解消には、睡眠時間の確保が最優先と言えます。

また、仕事以外の余白時間が多くならないと、睡眠時間の確保も難しくなります。

睡眠時間の見直しだけではなく、仕事の見直しも睡眠問題解消のためには必要な気がします。

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参考文献

Akerstedtら(2014). Do sleep, stress, and illness explain daily variations in fatigue? A prospective study. J Psychosomatic Research, 76(4), 280-285.

Kuboら(2018). Day-to-day variations in daily rest periods between working days and recovery from fatigue among information technology workers: One-month observational study using a fatigue app. J Occupational Health, 60, 394-403.

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