5 type of sales persons

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2025/6/1

営業目標を達成しやすい5つの性格タイプ【深堀り】(YouTube専門家対談企画営業の心理学の第十一回目)

・性格タイプの内で、誠実性の高さは営業目標達成にとても重要! ・自責は本当に営業で大事なのか?環境や運要素は? ・営業では喜怒哀楽を出すのはNG? 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業の目標設定」についてです。 営業では切っても切れない「目標設定」。 ノルマや個人の目標達成、会社やチームでの目標達成にもかかわる大事なテーマです! それを営業では ...

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the method of the pretrial anxiety

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2025/5/31

試合前の緊張をほぐす方法(Youtube専門家対談企画スポーツ心理学与太話の第五十回目)

・試合本番ではなく、試合前や前日から緊張を感じて眠れない人が結構いる。 ・心理学では、プレーする本番の環境をイメージトレーニングすることが有効! ・試合形式に慣れることと、試合でやることをリスト化して準備することが緊張をほぐすのに役立つ! 現場の専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、パーソナルトレーナーでスポーツ選手も指導される前田さんとスポーツ心理学についてお話します。 今回のトピックは、「試合の緊張をほぐす方法」です! スポーツ選手なら必ず参加する試合。 練習 ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2025/5/30

仕事成績が高い優秀な営業人材を育成する時に気をつけるべき2つの能力

・営業人材の育成に困っています。 ・なかなか優秀な営業マンが育ちません。 ・営業人材育成の方法を教えてください。 営業の心理学を発信していると、優秀な営業マンの育成に困っている方が多いと気づきました。 自分と同じか、それ以上に営業ができる若手の人材育成は、企業の喫緊の課題です。 営業が育成できなければ、いくら優れた製品やサービスを作っても売上は立ちません。 そこで、今回は、優れた営業マンの特徴を5つ上げ、営業人材育成の場面でどの能力を育成すれば、仕事パフォーマンスが上がるのか? その心理学の研究を紹介しま ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

【優越の錯覚現象】心理学と脳科学による優越感を抱く人のメカニズム

「あいつはバカだ。俺だったらあんなことしない。」

「俺は平均よりも優れている。」

「世の中は俺以下のバカが多い。」

などとよく口にしたり、このように優越感に浸る方は案外いらっしゃるのではないのでしょうか?

実際、人前で発言しなくても心の奥底では、このように優越感を抱いている人はよくいると思われます。

しかし、そんな考えは、心理学で言うところの「優越の錯覚(superiority illusion)」にすぎないのかもしれません。

本当にあなたの成績は平均以上なのか?

本当にあなたの考えは平均よりも優れているのでしょうか?

心理学の有名な話で、教授クラスの人間にアンケートを実施したところ、ほとんどの人が自分は他の教授や学者よりも優れているという回答がなされたという。

まさに、優越感の錯覚ですす。

今回は、あまり聞きなれないですが、意外と日常生活に関係している「優越の錯覚(superiority illusion)」について軽く考察します。

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①優越の錯覚(superiority illusion)の定義

優越の錯覚(superiority illusion)の研究は、まだ始まったばかりなので、ちゃんとした定義づけは行われていません。

しかし、一般的に言えば、根拠もなく「平均よりも自分は優れている」と思うことです。

優越感を抱いているということですね。

Yamada et al.(2013)の論文では、「優越の錯覚(superiority illusion)は肯定的に自分を評価することであり、知能、認知能力、望ましい性向など様々な要因において平均的な人よりも優れていると自分を判断すること」だと定義づけられています

自分に対してネガティブな人はそんなことはないよと思うかもしれませんし、社会人であれば、自分の身のほどくらいわきまえているよと思うかもしれません。

しかし、実験結果では、上図の真ん中のように、自分は平均的な人間と比べて優れていると評価していることが示されています。

ちなみに、図の右側のグラフは、ネガティブな評価と優越の錯覚(superiority illusion)との関連を示したもので、優越の錯覚(superiority illusion)がある人ほどネガティブな自己評価をしないことが示されています。

この研究では、性格指標で他人よりも優れていると思うモノを選ぶ形式で行われました。

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②モラル(道徳)的な指標においても優越の錯覚(superiority illusion)は生じる

優越の錯覚(superiority illusion)は、一般的によくあることです。

前節では、性格判断で他人よりも優れているという優越感を抱く傾向があることがわかりました。

実は、道徳的な(モラル)を兼ね備えているのかを判断するときにも優越の錯覚(superiority illusion)は生じます(Tappin & McKay, 2017)。

それが、上図です。特にモラリティ(Morality)の欄で自分の方(self)が他者(other)よりも高得点を出している指標が多いことが伺えます。

例えば、誠実さや信頼感、公平性や尊敬されることなど、モラル面で自分の方が他人よりも上だと優越感に浸る傾向があります。

最後に、上図ですが、これは、モラルなどの判断の中でどのくらい理性的に判断できているかを示している図です(Tappin & McKay, 2017)。

上図のMoralityの欄を見ると、非理性的(Irrational)な部分が9割以上占めています。

つまり、道徳特性(モラル)では、優越の錯覚(superiority illusion)は基本的に非理性的に行われることが多いのです。

自分は他の人よりもモラルがあると優越感を抱いている人ほど、非理性的な判断が占めている部分が多い可能性があります。

皮肉なものです。

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③でも、優越の錯覚(superiority illusion)って結構大事

これまで優越の錯覚(superiority illusion)について否定的なことを述べてきましたが、優越の錯覚(superiority illusion)にはプラスの面も大いにあります

例えば、うつ病の方は、自分のことを否定的に考えがちですし、優越感に浸って肯定的に考えられる方が精神衛生上は健康だと言えます。

確かに、プラス面はありますし、優越の錯覚(superiority illusion)は自信にもつながります。

なので、一概に悪い現象だとは言えません。

しかし、自惚れは厳禁です。

優越の錯覚(superiority illusion)は、自覚を促してくれる大切なイリュージョンなのかもしれません。

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参考文献

Tappin. B. M. & McKay. R. T. (2017). The Illusion of Moral Superiority. Social Psychological and Personality Science, Vol. 8, (6), 623-631.

Yamada et al. (2013). Superiority illusion arises from resting-state brain networks modulated by dopamine, PNAS, Vol. 110, No. 11, 4363-4367.

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