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2025/12/26

心理学で解決! ?お悩み相談⑥「認知症から学ぶ!記憶力の衰えを和らげる方法」

「年々記憶力が衰えていく……」 とのお悩みをよくお聞きします。 確実に記憶力が良くなる方法はまだわかりませんが、記憶力の衰えを和らげる方法は複数心理学の研究であります。 今回は、アルツハイマー型認知症になりやすいとされるリスクファクターをもとに、記憶力低下を防ぐ代表的な10個の方法をお伝えします! それを直接質問にお答えする形で動画にしました。 スポンサーリンク

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2025/12/21

心理学で赤ちゃんの社会性を育む秘訣

「赤ちゃんの頃から社会性を身につけさせる方法はあるのか?」 とのお悩みをお聞きします。 確実に社会性やコミュニケーション能力が良くなる方法はまだわかりませんが、赤ちゃんのアイコンタクトは社会性と関係しており、それを促進する研究は心理学であります。 その中の一つの方法を、具体的な研究を取り上げてお伝えします! スポンサーリンク

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2025/12/19

心理学で解決! ?お悩み相談⑤「目を見ると相手のこころが分かるのか?」

「目を見れば、相手のこころや考えていることが分かる!」 と仰る方がいらっしゃいます。 心理学では目と記憶力との関係は研究が進んでいます。 過去の研究では、目の瞳孔と記憶成績との関係が示されています。 しかし、こころや感情は、目でわかるのでしょうか? それに関連して嘘の研究も紹介しました。 私が思う、目とこころの関係をエビデンスをもとにお伝えします! それを直接質問にお答えする形で動画にしました。 スポンサーリンク

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

「他人より優れている」と優越感を抱く人の心理とは?

・あいつはバカだ。俺だったらあんなことしない。

・俺は平均よりも優れている。

・世の中は俺以下のバカが多い。

このように優越感に浸る方は案外いらっしゃると思います。

しかし、そんれは心理学で言う「優越性の錯覚(superiority illusion)」かもしれません。

心理学の有名な話で、教授にアンケートを実施すると、ほとんどの人が自分は他の教授や学者よりも優れていると回答したという。

本当にあなたは平均よりも優れているのでしょうか?

今回は、意外と日常生活に関係している「優越性の錯覚(superiority illusion)」を心理学の研究をもとに考えます。

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①優越性の錯覚(superiority illusion)とは?

優越性の錯覚(superiority illusion)の研究は、まだ始まったばかりなので、ちゃんとした定義づけは行われていません。

しかし、一般的な定義では、根拠もなく「平均よりも自分は優れている」と思うことです。

Yamada et al.(2013)の論文では、「優越の錯覚(superiority illusion)は肯定的に自分を評価することであり、知能、認知能力、望ましい性向など様々な要因において平均的な人よりも優れていると自分を判断すること」だと定義づけています

自分に対してネガティブな人や社会人であれば、自分の身のほどくらいわきまえていると思うかもしれません。

しかし、実験結果では上図ように平均が0より右側に寄っているので、自分は平均的な人間と比べて優れていると評価していることが示されています。

ちなみに、この研究では、優越性の錯覚(superiority illusion)がある人ほどネガティブな自己評価をしないことが示されています。

自分を肯定的に思えるのは、機嫌よく人生を過ごすのに良いことかもしれませんね。

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②モラル(道徳)でも優越性の錯覚(superiority illusion)は生じる⁉

 

優越性の錯覚(superiority illusion)は、一般的によくあることです。

先ほどの研究では、性格的に「他人よりも優れている」という優越感があることがわかりました。

実は、自分が道徳的な(モラル)があるのかを判断するときにも優越性の錯覚(superiority illusion)が生じます(Tappin & McKay, 2017)。

それが、上の図です。

特にモラリティ(Morality)の欄で自分の方(self)が他者(other)よりも高得点であることが多いです。

例えば、誠実さや信頼感、公平性や尊敬など、モラル面で自分の方が他人よりも上だと評価する傾向があります。

最後に、上図ですが、これは、モラルなどの判断の中でどのくらい理性的に判断できているかを示している図です(Tappin & McKay, 2017)。

上図のMoralityの欄を見ると、赤色の非理性的(Irrational)な部分が9割以上を占めています。

つまり、道徳(モラル)では、優越性の錯覚(superiority illusion)は基本的に非理性的に行われることが多いのです。

自分は他の人よりもモラルがあると優越感を抱いている人ほど、非理性的な判断が占めていることが多いかもしれません。

優越性の錯覚は、理性的でない人ほど強く生じるかもしれませんね。

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③しかし、優越性の錯覚(superiority illusion)は機嫌よく生きるのには大事

これまで優越性の錯覚(superiority illusion)について見てきましたが、優越性の錯覚(superiority illusion)にはプラス面もあります

例えば、うつ病の方は、自分のことを否定的に考えがちです。

うつ病患者さんの苦しみを考えると、優越感があって肯定的に自分を捕えられる方が精神衛生上は健康だと言えます。

確かに、プラス面はありますし、優越性の錯覚(superiority illusion)は自信にもつながります。

なので、一概に悪い現象だとは言えません。

しかし、自惚れは厳禁です。

優越の錯覚(superiority illusion)は、自覚を促してくれる大切なイリュージョンなのかもしれません。

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参考文献

Tappin. B. M. & McKay. R. T. (2017). The Illusion of Moral Superiority. Social Psychological and Personality Science, Vol. 8, (6), 623-631.

Yamada et al. (2013). Superiority illusion arises from resting-state brain networks modulated by dopamine, PNAS, Vol. 110, No. 11, 4363-4367.

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