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2025/9/17

【ブランディングの心理学】求職者が企業に魅力を感じる二つの特徴

・企業のブランディングが上手くいかない……。 ・企業のイメージ戦略がなかなか浸透しない……。 ・どうすればブランディングが成功しやすいのか? 最近よく聞くブランディングですが、単に企業を良く見せるだけではありません。 詳しくはないですが、イメージ戦略の印象があります。 しかし、その企業のイメージを求職者は見るので、採用関係では重要です。 SNS等で企業の公式アカウントが日々努力しています。 では、どうすればブランディグを成功させられるのか? 今回は、心理学のエビデンスをもとに企業のブランディング成功要因を ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2025/9/14

【心理学】両親の不仲と離婚は子どもの心理に影響するのか?

・離婚すると子どもがかわいそう。 ・離婚は親の問題であって、子どもには関係ない。 ・両親が不仲で子どもが仲裁役になることが多い。 両親のケンカや不仲を仲裁したことがある子どもは多いと思います。 かく言う私も、父親が言うことをプラスに翻訳して母親に伝えていた時期があります。 このように、両親が不仲であったり、両親が離婚したりすると、子どもの心理に影響するのかは謎です。 仲裁する子ども本人は意外に冷静だったりします。 では、心理学で本当のところはどうなのでしょうか? 今回は、心理学のエビデンスをもとに、両親の ...

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2025/9/13

勉強を先延ばしする人の4つの特徴

・なかなか勉強が手に着かない。 ・特に長期休暇の宿題は最後の一週間にまとめてするタイプ ・勉強や宿題を先延ばししない方法はないの? 先延ばし癖が一度つくと、勉強も仕事も始めるのが遅いです。 その分、時間が足りずに、宿題や仕事が間に合わず怒られる。 そんな経験は誰にでもあります。 そのお困り事は心理学が解決できるかもしれません! 今回の動画で先延ばし癖の人の特徴を知り、それを避けるようにすれば先延ばし癖は直るかもしれません! ぜひ動画をご覧ください。 スポンサーリンク

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

【優越の錯覚現象】心理学と脳科学による優越感を抱く人のメカニズム

「あいつはバカだ。俺だったらあんなことしない。」

「俺は平均よりも優れている。」

「世の中は俺以下のバカが多い。」

などとよく口にしたり、このように優越感に浸る方は案外いらっしゃるのではないのでしょうか?

実際、人前で発言しなくても心の奥底では、このように優越感を抱いている人はよくいると思われます。

しかし、そんな考えは、心理学で言うところの「優越の錯覚(superiority illusion)」にすぎないのかもしれません。

本当にあなたの成績は平均以上なのか?

本当にあなたの考えは平均よりも優れているのでしょうか?

心理学の有名な話で、教授クラスの人間にアンケートを実施したところ、ほとんどの人が自分は他の教授や学者よりも優れているという回答がなされたという。

まさに、優越感の錯覚ですす。

今回は、あまり聞きなれないですが、意外と日常生活に関係している「優越の錯覚(superiority illusion)」について軽く考察します。

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①優越の錯覚(superiority illusion)の定義

優越の錯覚(superiority illusion)の研究は、まだ始まったばかりなので、ちゃんとした定義づけは行われていません。

しかし、一般的に言えば、根拠もなく「平均よりも自分は優れている」と思うことです。

優越感を抱いているということですね。

Yamada et al.(2013)の論文では、「優越の錯覚(superiority illusion)は肯定的に自分を評価することであり、知能、認知能力、望ましい性向など様々な要因において平均的な人よりも優れていると自分を判断すること」だと定義づけられています

自分に対してネガティブな人はそんなことはないよと思うかもしれませんし、社会人であれば、自分の身のほどくらいわきまえているよと思うかもしれません。

しかし、実験結果では、上図の真ん中のように、自分は平均的な人間と比べて優れていると評価していることが示されています。

ちなみに、図の右側のグラフは、ネガティブな評価と優越の錯覚(superiority illusion)との関連を示したもので、優越の錯覚(superiority illusion)がある人ほどネガティブな自己評価をしないことが示されています。

この研究では、性格指標で他人よりも優れていると思うモノを選ぶ形式で行われました。

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②モラル(道徳)的な指標においても優越の錯覚(superiority illusion)は生じる

優越の錯覚(superiority illusion)は、一般的によくあることです。

前節では、性格判断で他人よりも優れているという優越感を抱く傾向があることがわかりました。

実は、道徳的な(モラル)を兼ね備えているのかを判断するときにも優越の錯覚(superiority illusion)は生じます(Tappin & McKay, 2017)。

それが、上図です。特にモラリティ(Morality)の欄で自分の方(self)が他者(other)よりも高得点を出している指標が多いことが伺えます。

例えば、誠実さや信頼感、公平性や尊敬されることなど、モラル面で自分の方が他人よりも上だと優越感に浸る傾向があります。

最後に、上図ですが、これは、モラルなどの判断の中でどのくらい理性的に判断できているかを示している図です(Tappin & McKay, 2017)。

上図のMoralityの欄を見ると、非理性的(Irrational)な部分が9割以上占めています。

つまり、道徳特性(モラル)では、優越の錯覚(superiority illusion)は基本的に非理性的に行われることが多いのです。

自分は他の人よりもモラルがあると優越感を抱いている人ほど、非理性的な判断が占めている部分が多い可能性があります。

皮肉なものです。

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③でも、優越の錯覚(superiority illusion)って結構大事

これまで優越の錯覚(superiority illusion)について否定的なことを述べてきましたが、優越の錯覚(superiority illusion)にはプラスの面も大いにあります

例えば、うつ病の方は、自分のことを否定的に考えがちですし、優越感に浸って肯定的に考えられる方が精神衛生上は健康だと言えます。

確かに、プラス面はありますし、優越の錯覚(superiority illusion)は自信にもつながります。

なので、一概に悪い現象だとは言えません。

しかし、自惚れは厳禁です。

優越の錯覚(superiority illusion)は、自覚を促してくれる大切なイリュージョンなのかもしれません。

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参考文献

Tappin. B. M. & McKay. R. T. (2017). The Illusion of Moral Superiority. Social Psychological and Personality Science, Vol. 8, (6), 623-631.

Yamada et al. (2013). Superiority illusion arises from resting-state brain networks modulated by dopamine, PNAS, Vol. 110, No. 11, 4363-4367.

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