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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 精神医学/Psychiatry 記事/Article

2026/4/28

心理学が示す:髪の毛で心理状態と生活習慣がわかる!?

近年、科学の進歩によって、唾液や尿検査で身体の健康状態が分かるようになってきました。 例えば、採取したDNAの遺伝情報をもとに、、将来なりやすい病気などもだんだん分かるようになっています。 しかし、唾液でも尿でも血液でも検査するには採取する必要があり、時には痛みを伴いますし、特定の医療機関に行かないとできません。 また、検査結果が出るまでに時間もかかります。 では、もっと簡単で比較的すぐに結果が出て、面倒ではなく痛くない方法はないのか? それれが、髪の毛です! 最近の心理学の研究では、髪の毛を分析してスト ...

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2026/4/26

【総集編】営業とブランディング

と営業のプロの伊藤さんはおっしゃいます。 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業とブランディング」についてです。 営業マンはマーケティングだけではなく、ブランディングも必要だと伊藤さんはおっしゃります! 真っ当な営業活動をした結果にできるのがブランディングで、ブランディング一つで営業成績も変わる⁉ では、営業マンが知っておかないとい ...

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2026/4/19

夫婦脳から子育て脳に変わる方法

との発言を巷でよく聞きします。 子どもが産まれたら夫婦より子どもの方に注目がいきます。 子どもがどう育つかは、そのご夫婦の方針もありますが、子育て一つで子どもの将来の勉強成績や心の健康が左右されます! つまり、夫婦脳から子育て脳に変わらないといけません。 では、親は子育てをどう考えれば良いのか? 親は子育てでどんなことを意識すれば、子どもの将来が良くなるのか? 親の子育ての考え方を変える心理学の実験を動画で紹介しています。 心理学のエビデンスをもとに、親の子育ての極意をお伝えします。 ぜひ動画をご覧くださ ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

【心理学】両親の不仲と離婚は子どもの心理に影響するのか?

・離婚すると子どもがかわいそう。

・離婚は親の問題であって、子どもには関係ない。

・両親が不仲で子どもが仲裁役になることが多い。

両親のケンカや不仲仲裁したことがある子どもは多いと思います。

かく言う私も、父親が言うことをプラスに翻訳して母親に伝えていた時期があります。

このように、両親が不仲であったり、両親が離婚したりすると、子どもの心理に影響するのかは謎です。

仲裁する子ども本人は意外に冷静だったりします。

では、心理学で本当のところはどうなのでしょうか?

今回は、心理学のエビデンスをもとに両親の不仲と離婚が子どもに影響するのかを検証します。

本記事では以下のことが学べます。

1. 両親の不仲は子どもの心理にマイナスに影響することがある。

2. 逆に両親の不仲はあまり影響力はないが、離婚が子どもの心身に影響する。

3. 両親の離婚が子どもの対人関係形成に影響する!?

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①両親の不仲は、子どもの結婚生活に影響する⁉

父親と母親が不仲な家庭とそうでない家庭を比べると、不仲な家庭の子どもの結婚観が異なることが示されています。

Amato & Booth(2001)は、17年もの間、アメリカ人の2000以上もの夫婦を調べて、両親の不仲が成長した子どもの結婚生活に影響するかを調べました。

すると、結果は以下の図のようになりました。

parents-marital-discord effects-on-children

この結果より大事なのは、

  • 両親の仲良さはあまり子どもの結婚生活に影響するとは言えない。
  • 両親の不仲は、子どものハッピーな結婚生活を下げる可能性がある。
  • 両親が不仲であるほど、子ども夫婦は不仲になる可能性がある。

つまり、大事なのは、両親が不仲の場合の影響です。

子どもが大きくなって結婚した後まで、自分の両親の関係性が影響するのは脅威ですよね。

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②両親の不仲と離婚は、子どもの幸福度と親子関係に影響を与えるのか?

これを調べたのが、Amato & Soboleski(2001)の研究です。

彼らは、先ほどの研究と同じようなサンプルを使用して、両親の不仲や離婚が子どもの幸福度と親子関係に影響するかを分析し直しました。

すると結果は以下の図のようになりました。

parents-marital-discord-and-divorce-effects-on-children

この図より大事なのは、

  • 今の親子関係は後の親子関係にプラスに影響し、今の親子関係が良いほど後の親子関係も良くなる傾向にあること。
  • 両親の不仲は離婚にプラスに働き、離婚は後の親子関係にマイナスに影響する傾向にあること。
  • 基本的に両親の不仲と離婚は直接子どもの幸福度に影響するとは言えない。

二つ目の項目は、離婚した家庭ほど親子関係が悪いという当たり前の結果ですね。

でも、それが間接的に子どもの幸福度に影響することは示されています。

離婚の子どもへの影響力はあまり大きくなさそうですが、間接的に子どもの幸福度を下げる可能性はありそうです。

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③両親の離婚が、間接的に子どもの対人関係の形成に悪影響する⁉

最後に、両親の不仲と離婚の影響を比べたCui & Fincham(2010)の研究です。

彼らは、300名弱の大学生にアンケートを取り、両親の不仲と離婚が自身の対人関係や結婚観に影響するかについて調べました。

すると、結果は、

  • 両親の離婚は直接、子ども本人の対人関係に影響するとは言えない。
  • 両親の離婚は間接的に、子ども本人の対人関係形成にマイナスに働く可能性がある。
  • 両親の不仲は間接的に、子ども本人の対人関係形成にマイナスに働く可能性がある。

これまでの研究を考慮すると、両親の不仲と離婚は全く別の影響を子どもに与える可能性があります

しかし、両親の不仲は直接子どもの結婚生活に影響しますが、それ以外は間接的な影響しかあるとは言えません

また、両親の離婚が子どもに直接何らかの影響を与えるとも、今回の三つの研究からは言えないと結論できます。

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④まとめ

以上より、両親の不仲と離婚は子どもの心理に影響するのかをまとめると以下のようになります。

  • 両親の不仲は、子どもの結婚生活にマイナスに影響する可能性がある。
  • 両親の離婚は間接的に、子どもの対人関係形成にマイナスに影響する可能性がある。
  • 両親の不仲も離婚も、世間で言われるほど心理学では子どもへの影響は強くなさそう。

今回紹介した研究では、両親の不仲も離婚も、子どもに間接的な影響を与える結果が多いような気がします。

結構厳選した研究でしたが、なかなか両親の不和や離婚は大きな影響を与えるとは言えないと思います。

だからと言って、本当に子どもへの影響が少ないとは言えません。

他にも影響する要因が発見されるかもしれません。

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参考文献

Amato & Booth. (2001).The legacy of parents' marital discord: consequences for children's marital quality. Journal of Personality and Social psychology, 81(4):627-38.

Amato, P. R., & Sobolewski, J. M. (2001). The effects of divorce and marital discord on adult children's psychological well-being. American Sociological Review, 66(6), 900–921.

Cui, M., & Fincham, F. D. (2010). The differential effects of parental divorce and marital conflict on young adult romantic relationships. Personal Relationships, 17(3), 331–343.

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