poison parent and perfectionism

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2023/9/18

毒親の完璧主義は遺伝する⁉心理学が明かした衝撃の事実

・毒親で悩んでいます。 ・完璧主義に悩んでいます。 ・完璧主義はこんなに生きづらいから、子どもにはもっと広い心で生きてほしい。 本記事は、以前の記事で紹介した研究を動画にしてわかりやすく紹介しています。 毒親問題が日本では話題ですが、どのようなメカニズムで毒親になるのかはあまり紹介されていません。 動画では、完璧主義を子どもに求める毒親の心理学について実際の研究を解説しています。 毒親の影響は子どもの性格にまで影響します。 そんな毒親の連鎖を断ち切るためにもぜひご覧ください。 チャンネル登録といいね評価も ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2023/9/3

ついついお菓子を食べてしまう人の心理学:お菓子の爆食い習慣をやめる方法

・ついついお菓子を食べてしまいます。 ・お菓子を食べる習慣がついてしまっています。 ・なかなか痩せられないです。 ダイエットをしたいけれど、ついついお菓子を食べてしまう。 そんなお悩みを持つ方は多いです。 かく言う私も、たまにお菓子を爆食いしたくなります。 そんなお菓子を食べてしまう習慣を何とかしたい。 今回は、お菓子を食べてしまう方に向けて心理学でお菓子をやめられやすくなる方法をご紹介します。 本記事では以下のことが学べます。 1. お菓子をついつい食べてしまうのは、お菓子を食べる習慣の問題 2. お菓 ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2023/8/1

習慣化できた人の特徴:心理学的に習慣化ができた証拠

・習慣化ができたかどうかわかりません。 ・習慣化ができた人の思考と特徴を知りたい。 ・習慣化の心理学的事実 習慣化は誰もが悩むことです。 勉強を習慣化したいけど三日坊主で終わる。 最初はダイエットを意気込んで張り切るも、途中でやめてしまう。 そんなことはよくあります。 習慣化が上手くできれば、人生が上向くことは間違いありません。 勉強が継続できれば、志望校に合格しやすくなります。 ダイエットが成功すれば、理想の体型になれて異性にモテます。 習慣化は人生の幸福度に直結するのです。 では、習慣化ができた人はど ...

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精神医学/Psychiatry 記事/Article

コミュ二ケーション障害の吃音症の原因に関する脳科学

・よく言葉を噛んでしまうんです。

・言葉をスムーズに話せません。

・コミュニケーション障害について知りたい。

よく日常生活で言葉を噛んだり、同じ言葉や音を繰り返したりすることがあります。

会社でのプレゼントや発表など大事な時に限って、言葉をよく噛んでしまう。

そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか?

言葉を噛む」「同じ音を繰り返す」というのが、日常生活の他人とのコミュニケーションにまで影響するほど頻繁に起こるのが「吃音」という症状です。

吃音症は大抵は子供の時に発症して大人になるとなくなるものですが、ごく希に大人になっても吃音が残る方がいます。

では、なぜ吃音が生じるのでしょうか?

そして、我々はなぜ流暢に言葉を話せずに言葉を噛んでしまうのか?

その脳内メカニズムの研究をご紹介します。

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①吃音は左脳の言語領域不全

この図のように、吃音症の神経科学的観点から、吃音は左脳の言語領域がうまく機能せずに生じるという研究が多数あります。

特に、上図の×印がついた脳の領域がうまく機能しないことを示したのが、Kell et al.(2009)の研究です。

メタ分析でも示されているくらいであり、頑健な知見だと言えます。

(※メタ分析に関しては次のページを参照「メタ分析(meta-analysis)とは何か?心理学の論文から見るメタ分析の方法と限界!」)

葉を話している時の脳活動を一般健常者と比べた時に、吃音患者は×印の部分の脳活動が低下していることが上図のAで示されています。

図Aの微妙に緑で塗られている部分です。

さらに、Kell et al.(2009)は、大人になっても吃音が残っている患者と大人になって吃音が残っていない方と健常者とを比較して、吃音があった人の方が右脳の同じ領域がより活動することが示されています。

それが、上図のCです。

つまり、吃音症患者は、言葉を話す時、左脳の言語領域だけではなく、右脳の言語領域までも導入して補っている状態です。

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②吃音症の脳の体積とコネクション

実際に、吃音症患者脳の体積の低下脳のつながり(コネクション)もうまくいっていないという研究データは結構あります。

先ほどのKell et al.(2009)は、×印の部分の体積の低下を報告しています。

また、Chang et al.(2015)は、吃音症患者の左脳の言語領域のコネクションが弱いことを報告しています。

そして、Neef et al.(2018)は、左脳とは逆に、右脳は健常者よりも吃音症患者の方が体積が増加していることを示しています。

先ほどの研究を考慮すると、普通の人より吃音症患者の方は右脳の言語領域をよく使うため、体積も増加したのだと考えられます。

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③吃音症患者の左脳の言語領域不全の証明

これまでの研究をまとめると、左脳の言語領域の機能不全右脳による補足吃音の脳内メカニズムとして考えられます。

これまでは、状況証拠ばかりでしたが、それを決定づけた研究があります。

それが、Neef et al.(2015)の研究です。

彼らは、TMSという脳を刺激して活動を促進させる装置を使って、吃音症患者の左脳言語領域の働きを調べました。

舌に電極を当てて、脳を刺激したときの舌の筋肉の反応を見たのです。

 

すると、上図のように、左脳を刺激した時に、健常者と比べて吃音症患者の舌の筋肉の活動が弱いことが示されたのです。

赤が吃音症患者、青が健常者。

つまり、左脳の言語領域の機能不全を証明したのです。

図では、左脳を刺激した場合に、吃音症患者の舌の筋肉の活動量が健常者より低くなっています。

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④まとめ

以上から、コミュニケーション障害の一つである吃音症は、左脳の言語領域がうまく機能しないことが判明しました

まだ仮説の段階ですが、吃音症患者は右脳の言語領域で左脳の機能不全を補ってしゃべっているのです。

ちなみに、右脳の活動が左脳の機能を補足しているかどうか自体もまだなので、仮説としています。

これからの研究が楽しみです。

吃音症患者の研究から、言葉を噛むときの我々の脳内も同様な状態になっていると推測できます。

左脳の言語領域がうまく機能しないことが、言葉を噛むことに関係しているかもしれません。

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参考文献

Chang et al.(2015). White matter neuroanatomical differences in young children who stutter. Brain, 138, 694-711.

Kell et al.(2009). How the brain repairs stuttering. Brain, 132, 2747-2760.

Neef et al.(2015). Speech dynamics are coded in the left motor cortex in fluent speakers but not in adults who stutter. Brain, 138, 712-725.

Neef et al.(2018). Structural connectivity of right frontal hyperactive areas scales with stuttering severity. Brain, 141, 191-204.

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