sales teacher should attend to the individuality.

YouTube動画/Movies

2025/10/5

個性をちゃんと見ろ!営業マン育成の成功法(YouTube専門家対談企画営業の心理学の第十九回目)

・クロージングなどの些末なテクニックを覚えても、成果は短期で終わる可能性が高い! ・長期的に利益を上げられる営業マンの育成は、本人の個性を磨くところから! ・途中からの育成は、一人ひとりによって異なるはず! 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業の育成」についてです。 営業マンの育成は企業の喫緊の課題です。死活問題にすらなります! しかし、優秀な ...

ReadMore

self-regulated learning 4 methods

YouTube動画/Movies

2025/9/27

【心理学】主体的に勉強する人になるための4つの方法

・勉強がなかなか続かない。 ・自分から本を読んだり、仕事をしようと思わない。 ・主体的に自らモチベーション高く勉強をできる方法はあるのか? 勉強は中学生や高校生だけではなく、大人になっても悩みます。 その誰もが抱くお悩みに心理学が役立ちます。 心理学では、主体的に自分で勉強する方法が昔から研究されてきました。 今回は、そんな昔からの研究を集めて分析し直すメタ分析という方法を用いて、主体的に勉強できるようになるための4つの方法を動画で紹介します! ぜひご覧になって楽しんでください↓ スポンサーリンク

ReadMore

non-technic and four sales competence

YouTube動画/Movies

2025/9/22

脱テクニック!営業マン必須の4能力とは?(YouTube専門家対談企画営業の心理学の第十八回目)

・心理学で有名な研究から営業で必要な4つの能力を紹介! ・営業は企業相手でも個人相手でも基本は同じ! ・営業は文系脳より理系脳 長期的な利益の確率を上げる営業とは? 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業の育成」についてです。 営業マンの育成は企業の喫緊の課題です。死活問題にすらなります! しかし、優秀な営業マンを中途採用するにはハードルが高く、 ...

ReadMore

心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

脳トレで頭は良くなるのか?頭の体操の認知機能向上のまとめ

・脳トレで頭は良くなるのか?

・右脳を鍛えればいいんだっけ?

・頭の良い子供に育ってほしいな

結構前に、脳トレがブームになりました。

現在もそのブームは続いています。

巷では、脳トレの本で溢れています。

他にも、認知症予防のために高齢者がこぞって脳トレをしたり、今では無料アプリで脳トレが誰でもできたりする。

有名な心理学者が『頭の体操』という本を出したほどです。

しかし、問題なのが、果たして脳トレや頭の体操が本当に我々の頭を良くするのか?

あるいは、

何かの認知機能が脳トレや頭の体操によって向上するのか?

ということ。

以前の記事「血液型性格診断・脳トレ・アドラー心理学の事実」でこのことについて言及しました。

そこでは、結局脳トレでは頭は良くならないし、脳トレで鍛えた機能以外の認知機能の向上には結びつかないと結論づけました。

この記事で参照した研究はかなり信頼性も高いですが、問題が一つだけあります。

それは、一つの研究でしか示せていないことです。

脳トレ問題については、古くから膨大な議論があり、それらをまとめて分析した研究を参照して結論を出す方が良いかと思い、今回記事を書きました。

なので、本記事は前の続きかつ脳トレ問題を深めるものです。

スポンサーリンク

①脳トレで見ているのはワーキングメモリ(作動記憶: working memory)

脳トレ問題でまず頭に置いておきたいのは、脳トレで測定している能力のことです。

これはどの研究でも一貫していて、ワーキングメモリ(作動記憶: working memory)と呼ばれる記憶能力です。

ワーキングメモリを簡単に説明すると、今誰かが「1」「5」「8」と言ったとします。

それを記憶して一定時間が経った後に順番通り「1」「5」「8」と言える記憶能力のことを指すします(これを専門用語で「digit span」と呼ぶ)。

記憶すべきものを頭の中に置いておいて、必要な時に出す能力とでもいえます。

これが狭義のワーキングメモリの定義ですが、広義のワーキングメモリは、頭に置いておいた記憶を操作したり、過去の記憶と結びつけたりなど多様な用途に使えるようにするという意味も含まれます。

操作の例では、例えば「1」「5」「8」の順番を逆にしてそらんじられるかどうかです。

このように、ワーキングメモリは記憶の基軸となる能力です。

過去の研究では、ワーキングメモリをトレーニングすればこの能力を伸ばすことができるという研究結果が出ています

では、脳トレ問題はいったい何が問題なのか?

それは、ワーキングメモリを鍛えて、例えばIQテストや注意力を必要とする課題など記憶以外の他の認知機能や一般的な頭の良さが向上するのかという点です。

前の記事でも紹介した研究は、言語的なワーキングメモリのトレーニングをしても、図形の配置などのような空間的・図形的なワーキングメモリの能力は向上しないことを示したものです。

これが心理学と神経科学(脳科学)では大問題となっています。

スポンサーリンク

②脳トレで頭が良くなるのか?

脳トレ問題がいかなる問題なのかがはっきりしたところで、脳トレがIQなどの一般的な頭の良さを測るテストの向上につながるのかを検討します。

過去の研究をまとめて分析し直すメタ分析を行ったAu et al. (2015)によると、論理推論能力を測るGf(General fluid)かなり小さいが脳トレによって向上しうることを主張しています。

ちなみに、メタ分析の詳しい記事はこちらです。「メタ分析とは何か?心理学論文から見るメタ分析の方法と限界

この図のように、微妙ですが、脳トレは一般的な頭の良さの向上につながるらしい

しかし、ここで注意が必要なのが、彼らの研究でも使用されている頭の良さを測るGfという指標は、ワーキングメモリの概念を含んでいるということです。

つまり、GFの一部がワーキングメモリだということ。

だから、ワーキングメモリを向上させる脳トレをすれば、Gfが向上するのは当たり前のことで、一般的な頭の良さが向上したわけではない。

ゆえに、脳トレで頭が良くなるとはこの研究では言えないのです。

テトリスをやるとテトリスがやたらと上手くなるみたいに、脳トレで鍛えた能力が向上しただけなのです。

スポンサーリンク

③脳トレが他の能力に波及するかどうかを調べた研究

最後に、脳トレが他の認知能力にも効果が波及するかどうかを調べた研究をご紹介します。

それが、Gathercole et al. (2019)の研究である。

彼らは、なぜワーキングメモリを鍛えても他の認知機能が向上しないのかについて仮説を立てました。

それが、ワーキングメモリのトレーニングは、全体的に能力が向上するのではなく、似ているが少し新しい課題の場合にのみ波及効果が見られるというものです。

彼らも、同じようにメタ分析を利用して、脳トレ(ワーキングメモリトレーニング)が他の認知機能にも効果的かどうかを調べました。

結果として、彼らの仮説を立証するものでしたが、かなり微妙だと言わざるをえないです。

良い図がないので、言葉での説明となりますが、彼らの出した効果量は小さく、結論としても微妙な状態です

ただし、部分的に彼らの仮説を支持したということです。

彼らの研究から、脳トレはやはり脳トレで鍛えた認知能力かあるいは若干派生した認知能力しか向上させないということが結論できます。

以上より、脳トレは、頭を良くするわけではなく、脳トレで鍛えたことしか向上しないということです。

最近では、無料アプリで脳トレや頭のトレーニングができますが、無駄とは言わないまでも、あまり効果は期待できないでしょう。

スポンサーリンク

参考文献

Au et al. (2015). Improving fluid intelligence with training on working memory: a meta-analysis. Psychon Bull Rev, 22, 366-377.

Gathercole et al. (2019). Working memory training involves learning new skills. Journal of Memory and Language, 105, 19-42.

スポンサーリンク

-心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience, 記事/Article

Copyright© Theories:アカデミアをあたりまえに Academia for All , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.