psychological method making couple relationship better

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2025/8/27

【心理学の改善法】心理学で夫婦関係を良くする簡単な方法

・夫「妻とは家ではほとんど会話をしません」 ・妻「夫との会話が減り、冷たい家庭に。子どもが心配」 ・そんな夫婦関係を改善する方法あるのだろうか? 夫婦関係でお悩みの方は多いです。 最近では、夫婦関係を良くするカウンセリング的なサービスもあるくらい、日本の夫婦関係は冷え切っている傾向です。 では、どうすれば、夫婦関係を良くすることができるのか? 今回は、心理学のエビデンスをもとに、夫婦関係を改善する簡単ですぐにできる方法をお伝えします! スポンサーリンク

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marital quality and parents-children relationship eyecatch

心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2025/8/25

夫婦の結婚関係の良し悪しが親子関係に影響する心理学の根拠⁉

・夫婦の結婚生活が上手くいきません。 ・夫婦での喧嘩が絶えないけれど、子どもに影響はないかしら? ・夫婦の関係と親子の関係は別物なのか? 夫婦関係(家庭)が上手くいくと仕事が上手くいくのは何となくわかります。 実際に、それを示した心理学の研究もあります。 しかし、家庭内で夫婦の結婚生活が親子の関係や子どもにどのように影響するのかは知らない人が多いです。 心理学では、1990年代くらいの古くから、夫婦関係と親子関係の研究はされてきています。 今回は、夫婦関係が子どもに影響するのか? そんな心理学のエビデンス ...

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sales necessary skills and unnecessary skills

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2025/8/24

【深堀り】営業マンに必要なスキルといらないスキル(YouTube専門家対談企画営業の心理学の第十七回目)

・心理学の研究では、「商品の知識」と「プレゼンスキル」が営業マンに必須のスキル! ・特に、商材の知識がないとどんなにスキルを身につけても意味がない⁉ ・営業とは、役に立つ商品を役に立つからこそ売ること! 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業の育成」についてです。 営業マンの育成は企業の喫緊の課題です。死活問題にすらなります! しか ...

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心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

勉強ができるのはどんな性格の人?学業成績と個性の心理学

・勉強ができるようになりたい!

・なぜあの子は勉強ができるのか?

・その人の性格が勉強成績に関係するのか?

勉強ができるようになりたい

特に大学受験生や資格試験を控えた人は誰でも思います。

時にこの思いが強すぎて「なんであの人は勉強ができるのに、私はできないのか…」と落ち込む人もいます

自分と相手との性格の違いで勉強力に差があるのでしょうか

今回は、勉強と性格の関係性について心理学が読み解きます。

本記事では以下のことが学べます。

1. どんな性格特性が勉強成績につながるのか?

2. 勉強への満足度は性格と関係するのか?

3. ズルをしやすい性格の人はどんな人?

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①どんな性格だと勉強ができるのか?

性格は人それぞれですが、その性格が勉強や学業成績に関係すると心理学では言われています。

Komarraju et al. (2011)は、大学生本人のパーソナリティ(性格)と勉強スタイルと成績の関係性を質問紙調査を使って調べました。

結果は以下の通りです。

relationship between personality and study

この図は、大学の成績表であるGPAが性格と勉強スタイルとにどう関係しているのかを示しています。

図の上の半分のGPAの右隣の欄に書かれているのが、GPAと関係するBig5という性格項目を示しています。

するとNeuroticism(神経症傾向), Openness(開放性), Agreebleness(協調性), Consciousness(誠実性)の四つの性格項目が学業成績とプラスの関係性がありました

神経症傾向とは、感情の浮き沈みの激しい性格を示しています。特にこの項目が高いと、ネガティブ感情の支配されたり情緒不安定な人が多かったりします。

開放性とは、様々な意見や考え方にオープンな性格を示しています。特にこの項目が高いと、新しいことや自分と違う価値観を尊敬できたりします。

協調性とは、他人と仲良くできる性格を示しています。特にこの項目が高いと、コミュニケーション力が高かったりします。

誠実性とは、規律やルールを重んじられる真面目な性格を示しています。特にこの項目が高いと、計画的にコツコツ頑張れます。

なので、これら四つの性格特性を持つ人は、一般的に学業成績が良い傾向があります。

ただ、神経症傾向だけは逆の意味で、情緒が安定している人ほどGPAが高くなります

ただし、重要なのは以下の図です。

personality-and-study-performance

この図からすると、先ほどの性格項目の中で本当に学業成績と関係するのは、「神経症傾向」「協調性」「誠実性」の三つだけだということです。

なので、この三つの性格傾向がどれくらい高いかは勉強力に影響します。

ちなみに、これらの結果は比較的最近の研究でもほぼ同じ結果が確認されています(Köseoglu, 2016)ので、性格特性と勉強成績との関係性は比較的妥当性が高い知見だと言えそうです。

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②勉強の満足度が高い人はどんな人?

勉強の満足度が高いと勉強成績が向上することはわかりますが、では、どんな性格の人で勉強への満足度が高いのでしょうか?

Self-efficacy(自己効力感)と性格特性と勉強成績との関係を調べたのが、Stajkovic et al. (2018)です。

早速結果です。

relathionship between personality and self-efficacy

 

この図は、Big5性格特性がどのように勉強への満足度である自己効力感と勉強成績に関係しているのかを示しています。

まず、Big5の性格特性では、Consciousness(誠実性)が自己効力感と勉強成績にプラスの影響をもたらします

なので、コツコツ頑張れる人は勉強への満足度も勉強成績も高いということです。

Emotional stability(感情の安定性, 神経症傾向と同じ)は、自己効力感と勉強成績にマイナスの影響をもたらします。

なので、情緒が安定している人ほど勉強への満足度も勉強成績も高いということです。

そして、勉強への満足度(self-efficacy)が高いほど勉強成績も高くなります。

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③勉強でズルをする人はどんな性格の人?

最後に、テストでのカンニングや宿題を自分で解かずに他人の回答を写すようなズルをする人の性格特徴についてです。

これは図はありませんが、Giluk & Postlethwaite (2015)によると、誠実性と協調性が低い人がズルをすると言います。

つまり、コツコツできない性格の人や他人の輪になかなか入れない性格の人が当てはまります。

逆に、このような学生がいたら先生は注目してあげてください。

その人なりの勉強へのSOSを発している可能性がありますから。

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④まとめ

以上より、勉強と性格の関係性について見てきました。

まとめると以下のようになります。

  • 勉強成績に関係する性格特性は、「神経症傾向」「協調性」「誠実性」の三つです。
  • 勉強への満足度に関係する性格特性は、「誠実性」と「感情の安定性(神経症傾向)」です。
  • 勉強でズルをしてしまう性格特性は、「誠実性」と「協調性」が低い人です。

もちろん、性格によって勉強成績が100%決まるわけではありません

あくまで関係するだけです。

しかし、性格と学業との関係性を知ることは、将来的には性格や考え方を変えることで勉強成績が伸ばせる方法も見つかるかもしれません。

また、「そういう勉強に向いた性格なのね」と勉強ができる他人を妬むことも少なくなるでしょう。

勉強に悩む方をできるだけ減らせるのなら、この記事を書いた意味もあります。

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参考文献

Giluk & Postlethwaite (2015). Big Five personality and academic dishonesty: A meta-analytic review. Personality and Individual Differences, 72, 59-67.

Komarraju et al. (2011). The Big Five personality traits, learning styles, and academic achievement. Personality and Individual Differences, 51, 472-477.

Koseoglu (2016). To What Extent Can the Big Five and Learning Styles Predict Academic Achievement. Journal of Education and Practice, 7(30), 43-51.

Stajkovic et al. (2018). Test of three conceptual models of influence of the big five personality traits and self-efficacy on academic performance: A meta-analysis path-analysis. Personality and Individual Differences, 120, 238-245.

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