営業の心理学

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2025/1/26

本当に営業スキルは上がっている?お客様と上司の反応が営業を育てる!(YouTube専門家対談企画営業の心理学の第三回目)

・入社して三か月の新卒が営業で全国トップ3になった方法を紹介! ・大半は営業が上手くなったのではなく、作業としてこなれた可能性が高い。 ・本当に営業がスキルが上がるのは、お客様の反応や上司の目など第三者の意見が必要! 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYoutube専門家対談企画。 今回は、営業歴20年で合同会社トースティー代表の伊藤さんと営業の心理学についてお話します。 今回のトピックは、「営業の『質か量か問題』答えは質かもね!」 普段のビジネスでもよく議題にあがる「質か量か問題」。 ...

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人を強くする 人生の生活満足度向上

心理学・脳科学/Psychology・Neuroscience 記事/Article

2025/1/24

心理学的に人を強して人生の生活満足度を高めるきっかけとは?

・人生をもっと良くしたい! ・人生が辛くて苦しい。どうやったら前向きになれるのか? ・心理学で人生の生活満足度向上はできるの? 人は幸せになりたい生き物です。 そのために、お仕事を頑張って努力してお金を稼ぎますし、自分の人生の満足度向上のために自分磨きをします。 でも、人生は辛くて苦しい時もあります。 うつ病患者が増えているという統計調査もあるくらいです。 では、どうすれば人生での生活満足度が向上するのでしょうか? 今回は心理学の研究をもとに、人生の生活満足度向上のきっかけとなる要因を紹介します。 本記事 ...

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失敗から立ち直るレジリエンス

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2025/1/23

心理学でレジリエンスを身につける「認知行動療法」にもとづいた方法とは?(Youtube専門家対談企画スポーツ心理学与太話の第四十回目)

・心理学を応用してレジリエンスを身につける一つが「認知行動療法に沿った方法」 ・認知行動療法とは、「認知のくせを自覚して行動で直す」方法 ・スポーツ選手なら当たり前にできてほしい技術が満載! 現場に携わる専門家をお招きして、専門家同士が対談するYouTube専門家対談企画。 今回は、パーソナルトレーナーでスポーツ選手も指導される前田さんとスポーツ心理学についてお話します。 今回のトピックは、「レジリエンスを身につける方法」 普段よく耳にする「レジリエンス」。 それって何なのかを前回紹介しました。 今回は、 ...

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精神医学/Psychiatry 記事/Article

コミュ二ケーション障害の一つである吃音症の原因の脳科学

・よく言葉を噛んでしまうんです。

・言葉をスムーズに話せません。

・コミュニケーション障害について知りたい。

よく日常生活で言葉を噛んだり、同じ言葉や音を繰り返したりすることがあります。

会社でのプレゼントや発表など大事な時に限って、言葉をよく噛んでしまう。

そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか?

言葉を噛む」「同じ音を繰り返す」というのが、日常生活の他人とのコミュニケーションにまで影響するほど頻繁に起こるのが「吃音」という症状です。

吃音症は大抵は子供の時に発症して大人になるとなくなるものですが、ごく希に大人になっても吃音が残る方がいます。

では、なぜ吃音が生じるのでしょうか?

そして、我々はなぜ流暢に言葉を話せずに言葉を噛んでしまうのか?

その脳内メカニズムの研究をご紹介します。

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①吃音は左脳の言語領域不全

この図のように、吃音症の神経科学的観点から、吃音は左脳の言語領域がうまく機能せずに生じるという研究が多数あります。

特に、上図の×印がついた脳の領域がうまく機能しないことを示したのが、Kell et al.(2009)の研究です。

メタ分析でも示されているくらいであり、頑健な知見だと言えます。

(※メタ分析に関しては次のページを参照「メタ分析(meta-analysis)とは何か?心理学の論文から見るメタ分析の方法と限界!」)

葉を話している時の脳活動を一般健常者と比べた時に、吃音患者は×印の部分の脳活動が低下していることが上図のAで示されています。

図Aの微妙に緑で塗られている部分です。

さらに、Kell et al.(2009)は、大人になっても吃音が残っている患者と大人になって吃音が残っていない方と健常者とを比較して、吃音があった人の方が右脳の同じ領域がより活動することが示されています。

それが、上図のCです。

つまり、吃音症患者は、言葉を話す時、左脳の言語領域だけではなく、右脳の言語領域までも導入して補っている状態です。

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②吃音症の脳の体積とコネクション

実際に、吃音症患者脳の体積の低下脳のつながり(コネクション)もうまくいっていないという研究データは結構あります。

先ほどのKell et al.(2009)は、×印の部分の体積の低下を報告しています。

また、Chang et al.(2015)は、吃音症患者の左脳の言語領域のコネクションが弱いことを報告しています。

そして、Neef et al.(2018)は、左脳とは逆に、右脳は健常者よりも吃音症患者の方が体積が増加していることを示しています。

先ほどの研究を考慮すると、普通の人より吃音症患者の方は右脳の言語領域をよく使うため、体積も増加したのだと考えられます。

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③吃音症患者の左脳の言語領域不全の証明

これまでの研究をまとめると、左脳の言語領域の機能不全右脳による補足吃音の脳内メカニズムとして考えられます。

これまでは、状況証拠ばかりでしたが、それを決定づけた研究があります。

それが、Neef et al.(2015)の研究です。

彼らは、TMSという脳を刺激して活動を促進させる装置を使って、吃音症患者の左脳言語領域の働きを調べました。

舌に電極を当てて、脳を刺激したときの舌の筋肉の反応を見たのです。

 

すると、上図のように、左脳を刺激した時に、健常者と比べて吃音症患者の舌の筋肉の活動が弱いことが示されたのです。

赤が吃音症患者、青が健常者。

つまり、左脳の言語領域の機能不全を証明したのです。

図では、左脳を刺激した場合に、吃音症患者の舌の筋肉の活動量が健常者より低くなっています。

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④まとめ

以上から、コミュニケーション障害の一つである吃音症は、左脳の言語領域がうまく機能しないことが判明しました

まだ仮説の段階ですが、吃音症患者は右脳の言語領域で左脳の機能不全を補ってしゃべっているのです。

ちなみに、右脳の活動が左脳の機能を補足しているかどうか自体もまだなので、仮説としています。

これからの研究が楽しみです。

吃音症患者の研究から、言葉を噛むときの我々の脳内も同様な状態になっていると推測できます。

左脳の言語領域がうまく機能しないことが、言葉を噛むことに関係しているかもしれません。

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参考文献

Chang et al.(2015). White matter neuroanatomical differences in young children who stutter. Brain, 138, 694-711.

Kell et al.(2009). How the brain repairs stuttering. Brain, 132, 2747-2760.

Neef et al.(2015). Speech dynamics are coded in the left motor cortex in fluent speakers but not in adults who stutter. Brain, 138, 712-725.

Neef et al.(2018). Structural connectivity of right frontal hyperactive areas scales with stuttering severity. Brain, 141, 191-204.

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